なるべく痛みの少ないむし歯治療
患者様の不安の気持ちに
寄り添い、分かりやすい説明
歯科医院に通うことは、多くの患者様にとって不安や緊張を伴います。その不安を少しでも和らげ、安心して治療を受けていただくためには、歯科医師との信頼関係の構築が欠かせません。当院は、患者様の気持ちに寄り添い、治療に入る前にしっかりとしたコミュニケーションを取ることを大切にしています。患者様の不安を軽減するため、治療内容やその過程をできるだけ丁寧に説明することを心掛けています。それぞれの治療の利点や欠点を分かりやすくお伝えし、納得していただいた上で治療に入ることが重要です。また、むし歯の治療は複数回にわたることが一般的であり、患者様には常に治療の全体像と現在の進行状況を把握していただけるよう努めています。透明性のある診療を提供することで、患者様に安心して治療を受けていただけるようにしています。
口腔内カメラで視覚的に
確認できる
当院は、治療の過程をわかりやすくするために、口腔内カメラを使用しています。このカメラを用いることで、患者様自身がむし歯の位置や状態を目で確認することができます。治療前、治療後の写真を比較することで、どの程度改善されたのかを視覚的に把握していただけるため、患者様の理解と安心感が高まります。視覚的な情報は、患者様が治療内容に納得するために非常に有効です。治療に対する不安を軽減し、治療の効果を目に見える形で確認できることが、患者様との信頼関係を強固にする要素となります。
痛みの少ない麻酔
多くの患者様が歯科治療において最も恐れるのは、治療中の痛みです。当院は、痛みをできるだけ軽減するための麻酔方法にこだわりを持っています。特に「塗る麻酔」と呼ばれる表面麻酔を使用し、歯肉の表面を麻酔することで、針を刺す際の痛みを軽減しています。さらに、麻酔の効果を最大限に引き出すために、麻酔薬を体温まで温める、極細の針(33G)を使用する、そして電動麻酔器を用いることで麻酔の注入圧を低く抑えるといった工夫を行っています。これにより、麻酔注入時の不快感や痛みを最小限に抑えた治療を提供しています。
なるべく削らないむし歯治療
拡大視野下で行う
長持ち歯科治療の提供
精密な治療を提供するためには、患部を細部までしっかりと確認することが重要です。当院は、サージテル社製の拡大鏡を使用しております。この拡大鏡により、肉眼では見えにくい微細な部分まで確認することができ、精度の高い治療が可能になります。例えば、むし歯を削る際に拡大鏡を使用することで、必要以上に歯を削ることを防ぎ、歯の健康を長持ちさせる治療ができます。また、被せ物や詰め物の適合をより正確に行うことができ、治療後の不具合を最小限に抑えることができます。高い精度で治療を行うことにより、長期間にわたって健康な歯を維持することにつながります。
なるべく歯の神経を守る治療
歯髄温存療法にも対応
以前は、むし歯が進行して神経(歯髄)に達した場合、神経を取り除く治療が一般的でした。しかし、現在では、進行状況に応じて神経を保存する治療法が選択できるようになりました。当院では、MTAセメントを使用した歯髄温存療法に対応しており、神経をできる限り残すことが可能です。歯髄温存療法では、感染した部分のみを取り除き、残った神経を保護することで、歯の機能をできるだけ維持することができます。これにより、神経を取ることなく、歯の健康を長期間保つことが可能になります。
むし歯の進行段階と治療方法
進行段階 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
C0 | 歯の表面が白く濁っている状態。痛みなし。 | 適切なブラッシングやフッ素塗布 |
C1 | エナメル質が溶け、黒ずみが見られる。冷たいものがしみることもある。 | むし歯部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)で補填 |
C2 | 象牙質まで進行した状態。冷たいものや甘いものがしみる、痛みも感じやすい。 | むし歯部分を削り、インレー(詰め物)で補修 |
C3 | 神経まで到達した状態。熱いものがしみ、激しい痛みがある。 | 根管治療で神経を除去し、クラウン(被せ物)で補う |
C4 | 歯根まで進行した状態。痛みは消えるが、膿が溜まることがある。 | 抜歯が必要。入れ歯やインプラントで機能を回復 |
むし歯を繰り返さないための
定期検診
歯科衛生士も拡大鏡を使用します!
むし歯や歯周病を防ぐためには、定期的な検診が欠かせません。当院は、むし歯や歯周病が進行してから治療するのではなく、早期発見・早期治療を目指しています。正しい歯磨きの指導やクリーニング、定期的な検査を行うことで、むし歯や歯周病のリスクを減らし、患者様の口腔内の健康を長期間にわたって維持することができます。特に、むし歯が神経に達する前に治療を行うことが重要です。定期検診を受けることで、むし歯が進行する前に対処できるため、痛みを伴う治療や神経を取る治療を避けることができます。少しでも多くのご自身の歯を残し、健康的な口腔状態を維持するためにも、定期検診の受診をおすすめします。